本日は今シーズンから新しく取り扱いをスタートしましたイタリアの貴族が展開する革小物のブランドを紹介します。
CECCHI DE ROSSI 一族は、古くは CECCHI 家と DE ROSSI 家が一緒になった家系。
イタリア:トスカーナで有名な FIRENZE より西に 30 分ほどの山と緑の深い PESICA(ペーシャ)に一族は居を構えます。
近年まで、タンナーとして有名な GUIDI 社も同エリアにアトリエを持っていたなど 革産業にたずさわる中では知られた土地です。
一族は山を所有し、ブドウ畑=ワイナリーの経営を主としています。
山には一族の住居もさることながら、夏場のゲストハウスなども運営。
その山の一角に、CECCHI DE ROSSI ブランドのアトリエも存在します。
靴の LAST のように、デザインする形になっている“木型”を使用し、 革を成形する“モールド製法”により革を曲げ、固定させる。
革の産地で有名なトスカーナの革:バッファローのバケッタをメインに、 ブランド用に植物天然鞣しを施した革を用いて、革を水で濡らし、LAST を用いて伸ばす=成形する、乾かす、の一連の作業を繰り返し、 形を作っていきます。
一部カーブの部分はフラットに張り合わせており、原型自体には縫製は存在しません。
一族で生産するワインを主原料に使用した、国際特許を有する染色:ペレヴィーノトリート メントにより染められます。
毎シーズン展開する色目によって、赤、白、ロゼを使い分け染料を作り上げます。
モールド製法で形作ったデザインは、無縫製という独特で強いデザイン性を持ち合わせる 反面、その製造工程で革本来の持つ油分も飛んでいくのに等しくもあります。
ダイイングと呼ばず、トリートメントという名称からも察せるように、 ワイン原料のタンニンが作用することで、染色しながら再びタンニンにて鞣しているに等 しい、非常に理にかなった成形と染色と言えます。
シーズンごとに展開する色目も、天然の草木、果実、香辛料などから摘出。 100%天然由来の染料、染色技術です。
ORANGE=オレンジの革より
GREEN=クロロフィルの葉より
NATURAL=白ワインのままに
PINK=ロゼワインを主にして
など、天然の皮革にとって優しい染色。 バケッタ特有の染色のムラ、個体差も、ブランドの特徴になっています。
今シーズンのVaseでの取り扱いは鞄、財布、ネックレス、椅子の4型。
Vase
1-7-7 Kamimeguro Meguro-ku Tokyo 153-0051
03-5458-0337
info@vasenakameguro.com
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