TIMNEY & FOWLER

    d0179060_15261612

    Vase tokyo.に長く通って頂けている方々は、目にされた記憶があるのではないでしょうか?

    そう久しぶりにあのTIMNEY & FOWLERの貴重な商品を販売することになりました !

    かれこれ7,8年ほど前でしょうか。CLASSのコレクションで発売されましたTIMNEY & FOWLERのヴィンテージファブリックを使用したベストやショーツ。今でも大切に愛用しています。

    懐かしい写真が出てきました。
    d0179060_15281297 d0179060_15282081

    Exif_JPEG_PICTURE

    Exif_JPEG_PICTURE

    あれ以来の発売なので懐かしい方も、新鮮な方も、またTIMNEY&FOWLERってなに?って方もいらっしゃると思います。

    そんな方のためにスペシャルなそのブランドをまずは紹介しておきます。

     

    TIMNEY & FOWLER
    ロンドンのテキスタイル・デザイナー、Sue Timney(スー・ティムニー)とGrahame Fowler(グラハム・ファウラー)とのコンビがTimney Fowler(ティムニー・ファウラー)。

    80年代のポスト・モダン デザイナーの一人で、テキスタイル・デザイナーと称していますが、彼女の美意識はテキスタイルを超えて、インテリア、雑貨、ファッション、ライフスタイル….様々な分野にいたるまで及んでいます。

    ポストモダンとは、1920年代にさかのぼるモダニズムのご本尊《バウハウス》以降、機能性のみで構築されるようになったデザインへの反動として、80年代に起きた、「不必要な遊び」や「装飾性」や「有機的曲線」を取り込んだデザインのムーヴメント。
     
    ポストモダンで、まず代表されるのは、イタリアのインダストリアル・デザイナー、Ettore Sottsass (エットーレ・ソットサス)が、80年代に起こしたMemphis(メンフィス)で、ポップでキッチュな「遊び」をデザインに持ち込んだもの。 
    Vase tokyo.店内にもその生地を使用した椅子、クッション、ハンカチ、椅子などが並んでいます。
    こちらのファブリックパネルも。
    IMG_4699
    そしてAlessiのデザイナーで知られる、フランスのPhilippe Starck (フィリップ・スタルク)も同じデザイナーの一人。 

    この彼らイタリア系ポストモダンが「陽」だとしたら、当時現在以上に深刻な不況・失業・産業構造崩壊を抱えていたイギリスでのムーヴメントは、もっと暗い「陰」の遊びの要素。

    CLASS_d0179060_15345927.jpg

    さて前置きが長くなってしましましたが、今回入手したファブリックはそんなTIMNEY&FOWLERの貴重な80’sデットストック。ANGELです。

    IMG_4610

    その生地を使用し軍もののスリーピングシャツをヒントに半袖シャツをデザインしました。
    IMG_4763

    前後で生地を切り替え、後見頃のみ同じくTIMNEYのボーダーの生地を。
    IMG_4781
    また肩のボタンはこちらも貴重な50’sのフレンチの丸ガラスボタン。
    IMG_4789

    TIMNEY&FOWLERの世界観は、80年代の現実の「モダニズム社会」の行き詰まりを、古典主義的装飾、バロック的装飾、ゴシック的装飾の幻想を持ち込むことによって、忘れ去ろうとしていたかのように思えます。 

    ファッション関係者、ポストモダン好きな方々にはマストアイテムと言えるでしょう!


    ONLINE SHOPにもUP しましたので是非ご覧ください。
    http://vasenakameguro.shop-pro.jp/?pid=151909338

    facebook
    instagram

    Tonga & Senufo tribal stool

    しばらくアフリカものの紹介が続いていますが、今日もこちらを。

    今週6/26(金)に、アフリカ南部 ジンバブエ  トンガ族 と 西アフリカ コートジボワールのセヌフォ族のスツールが入荷します。

    IMG_6480


    持ち運び用の椅子として作られた、トンガ族とセヌフォ族の生活に寄り添ったスツールは、一本の木をくり抜き作られています。

    質感や木目の美しさがダイナミックで存在感のある逸品です。

    作りの大胆さと機能面との調和、バランス感覚は独特の雰囲気は、あらゆる生活の場で道具として使われていたからこその味わいや美しさがあります。

    伝統的に家の家長だけが所有することが出来、スツールが自分の場所となります。

    感性で作られた一つとして同じものがないデザインでありながら、持ち運びやすい形状に作られているの生活に根ざした実用的なスツール。

     

    今回Vase tokyo.には、その1点もののプリミティブアートのスツールが数多く並びます。


    DSC08629-1
    部族は違ど、同じアフリカの民族からヒントを得たお馴染みこちら。
    シャルロット・ペリアンの「ベルジェ スツール」は、羊飼い(=ベルジェ)が乳搾りをするときの椅子から着想を得たもの。

    数年前にパリのサンジェルマンにあるギャラリー《DOWNTOWN》でのペリアン展では、100万を超えるベルジェスツールが所狭しと並んでおり、その全てが完売していましたのを覚えています。

    彼女もそんなアフリカの部族に魅了され、このベルジェスツールが生まれたのでしょう。

     


    そんなペリアンのヴィンテージには手が出ませんが、今回ご紹介するトンガとセヌフォのスツールは全てがヴィンテージの1点ものです。
    早い者勝ちです。

    僕は玄関で靴を履くための椅子として使用していますが、サイドテーブルとして使ったり、リビングや和室のオブジェとして、さまざまなご使用におすすめです。


    ※現地で生活に寄り添っていた傷や修復跡などがあります。
    味わい深い艶やひび割れもこのスツールの魅力、味わいとしてぜひお楽しみください。

    facebook
    instagram

    Moroccan rug その2

    毎日靴を脱いでの入店にご協力いただきましてありがとうございます。

    せっかくなので、毎月1日に店内にディスプレイするラグを交換して皆さまにラグの良さを実感していただきたいと思います。

    6月のラグはこちらのAziral rug。
    IMG_4367

     

    そう、モロカンラグのもう一つの魅力はAziral。このAziral村は、まるで絵画のようなアーティスティックな柄のラグを手織りで編んでいくのが特徴です。

    もちろんその全てが1点もの。
    Aziralは日本国内でも流通しており、たまに目にする事もあります。しかし1点ものの為なかなか僕の好みのラグに出会う事はありません。
    その為現地の何百、何千とある莫大な量のラグの中から自分の目で厳選して仕入れすることにしました。

     

    マラケシュの街を歩くと目に入るのが、玄関の扉のデザイン。
    1軒1軒デザインが異なります。もちろん表札などあるわけではないので各家庭や店舗のオリジナルデザインなのでしょう。
    日本で言うところの家紋のよう。すごく魅力的な扉ばかりです。

    IMG_4178 IMG_4179 IMG_4180 IMG_4181 IMG_4191

    おそらくAziralの手織りラグもこのような家紋や代々受け継がれた柄、歴史をデザインにしていくのでしょう。

    IMG_0536
    Aziral rug A
    http://vasenakameguro.shop-pro.jp/?pid=150765896

     

    IMG_0538
    Aziral rug B
    SOLD


    IMG_0539
    Aziral rug C
    http://vasenakameguro.shop-pro.jp/?pid=150765771


    IMG_0556
    A
    ziral rug D
    http://vasenakameguro.shop-pro.jp/?pid=150765952

    IMG_0557
    Aziral rug E
    http://vasenakameguro.shop-pro.jp/?pid=150765855

     

     

     

     

    ベルベル人から派生した何十にも及ぶ民族の中でも、非常にアーティスティックなAziralの人々。
    その美的センスは、ナスカの地上絵のようでもあり、なおかつ歴史やストーリーを感じることのできる非常に魅力的なものです。

    IMG_4189

    イブサンローランもこよなく愛した街マラケシュ。

    IMG_4174 IMG_4190

    この街で創られるAziral rugを使用したスペシャルな商品もVase tokyo.では進行しています。
    ご期待ください!

    Vase
    1-7-7 Kamimeguro Meguro-ku Tokyo 153-0051
    03-5458-0337
    info@vasenakameguro.com
    ONLINE SHOP

    facebook
    instagram

    Moroccan rug その1

    久しぶりの更新になりましたが、本日はinformationから。

    先日の緊急事態宣言解除でとりあえずホッとされた方も多いのではないでしょうか。

    今月すでにご来店いただいている方はお分かりだと思いますが、Vase tokyo.では今後エントランスにて靴を脱いで入店していただくように変更いたしました。少々ご面倒だと思いますが皆さまのご協力をよろしくお願いします。

    ご来店いただける方々の為に安心、安全で居心地の良い空間作りにより一層努めていきたいと思います。

    今後ともどうぞご贔屓に。
    433F58B8-10CB-44C6-8443-2C706A792514

    さて今日はそんな店内の床にdisplayして皆さまをお迎えしております商品を紹介したいと思います。

    コロナ前に出張に向かいましたマラケシュにて仕入れしてきましたモロッコラグ。
    初のアフリカ大陸のイスラム圏への出張ということもあり気分はかなり高揚しました。

    パリから向かいましたが、機内から見える風景はしばらく砂漠のみ。
    IMG_4192

    空港は、予想に反してかなりモダンなデザイン。
    IMG_4193 IMG_4194

    リヤドに宿泊しましたが、かなりの路地裏の宿なため途中は迷路みたいな小道を進みます。
    IMG_4172 IMG_4176 IMG_4177

    マラケシュのリヤドは、殆どが外国人、特にヨーロッパのお金持ちの経営する宿がほとんどらしく、雰囲気はすごく素敵です。
    今回の宿泊先のオーナーのニコラも、やはり同じくベルギーの建築家らしくセンスがかなり良い人でした。全身ピンクの出で立ちだし。
    IMG_4195 IMG_4196

    マラケシュといえばあのイヴサンローランもこよなく愛した街。
    彼が作った庭園やお墓も存在します。
    IMG_4182 IMG_4184 IMG_4186 IMG_4187 IMG_4188

    話がそれましたが本来の目的のラグの話にもどります。

    ラグと言えばキリムやペルシャも良いですが、もう少しマニアックな魅力のモロッコラグの中でも最近はベニワレンラグが日本では人気なので良く目にする方も多いと思います。

    そんな人気のベニワレンラグには目もくれず、向かったのはマラケシュの中でもトップレベルのラグショップ。

    ここには、まず日本では目にすることの無いカクタスシルクで織られたブジャドラグが存在します。

    ブジャド村では、伝統的にウール素材を手織りで織られているラグが存在しますが、今回の目的はカクタスシルクで織られた未だ目にしたことのないラグ探し。

    カクタスシルクとは、現地ではこの素材のことをシルクと呼ぶくらいシルクに似た繊維で、サボテンの繊維から作られており毛足が長く、発色の良さが特徴です。
    日本ではほぼ流通しておらずモロッコ国内でほぼ消費されているそうです。
    それもそのはず、このラグショップのオーナーが別注にてブジャドの職人に製作させているのだとか。
    平均して1枚の製作に約2ヶ月がかかるのと入荷してもすぐ完売するラグのため、滅多にお目にかかれない幻のラグなのです。

    今回はそのシルクラグを幸運にも3枚仕入れることができました。

    IMG_4164

    boujaad silk rug A
    http://vasenakameguro.shop-pro.jp/?pid=150766052

    IMG_4165

    boujaad silk rug B
    http://vasenakameguro.shop-pro.jp/?pid=150766068

    IMG_4166

    boujaad silk rug C
    sold

    今回のコロナの影響で、ご自宅のインテリアを見直す良いきっかけになった方も多いはず。

    Vase tokyo.では引き続きこのシルクラグをカラー、サイズを指定して別注にて製作してもらっています。

    今後の入荷もご期待ください。

    次回はまた別のラグをご紹介します。

    facebook
    instagram

    Tuareg HERMES craftman ring & bracelet

    さて以前から告知しておりましたHERMESを手掛けるTuaregの職人Mr.M氏にVaseがスペシャルオーダーをしたリングとブレスレットが近日中に入荷します。

    すでにSNSでは告知しておりますので多くのお問い合わせをいただいております。ありがとうございます。

    それもそのはずですね。こんな奇跡的なオーダーができるとは…

    スペシャルなアイテムなだけに、それなりの数はオーダーしているつもりなのでなるべく多くの方々にご覧いただきたいと思います。

    入荷待ちいただいた方々にはSNSでの告知前に先行してご連絡を差し上げたいと思います。

    気になる方はお問合せください。

    IMG_7662 IMG_7663 IMG_7664 IMG_7665 IMG_7666

    facebook
    instagram